シン・ニホンシ

日本の歴史を新しい視点でとらえ、検証し、新しい未来を考える

01.古事記と日本書紀、何が違う?

古事記日本書紀、聞いたことはある。習ったはず。だけど、なんだか思い出せない。そんな人のために、成立した年代と、その編纂された目的を復習する。

古事記日本書紀の成立
いずれも8世紀のはじめ、700年代の成立。
古事記は712年、日本書紀は720年に成立。
わずか8年の間に2つも完成していることになる。

■編纂の目的
2つにわかれている理由は何だろうか。
実は編纂の目的が異なっている。
古事記は日本国内向け。
日本書紀は外国向け。

■編纂のタイミング
どういうタイミングでの編纂かというと、
冠位十二階(603年に制定、605-648まで実施)を経ながら
701年に大宝律令(※)が制定されていて、日本の統治のルールが固まったタイミング。
つまり”日本国”としての骨格が定まったタイミングともいえる。
大宝律令とは:「律」が刑罰の決まり。「令」が政治の仕方の決まり。

中国の制度を取り入れながらも日本の形がつくられ、中国向けを意識しながら、
外交として日本を発信していこうとしていた時代に文章として”これが日本”ということを著したもの、それが古事記日本書紀です。