シン・ニホンシ

日本の歴史を新しい視点でとらえ、検証し、新しい未来を考える

14.鎌倉時代、立ち上がる新たな仏教、諸子百家との類似性

平安時代末期以降、戦乱が続き、飢饉や災害も発生。人々の不安が高まっていました。
そのような中で新たな仏教改革が行われ、庶民のための仏教が生まれていった。
鎌倉時代
鎌倉時代は1185年 – 1333年、幕府が鎌倉(現・神奈川県鎌倉市)に置かれていた時代。人々の救いに応えるようにして新たな仏教が次々と生まれた。
■鎌倉仏教
立ち上げた人と 宗派、そして教えを紹介。
法然 / 浄土宗:念仏を唱えることで、誰でも極楽に行ける
日蓮/ 日蓮宗(法華経):南無妙法蓮華経を唱えれば人も国も救われる
栄西道元 / 禅宗:座禅やめい想により悟りを得ていく
親鸞 / 浄土真宗:自らの罪を自覚した悪人が救いの対象
・その他、従来の天台宗真言宗
仏教という救いに対し、誰もがアクセスできるよう、行い(念仏、座禅、罪の自覚)や対象(誰でも、悪人)といった、パターンを増やしより間口を広げていった。
■類似する諸子百家のパターン
このように同じ時代に次々と優秀な人が生まれ、新たな心の教えが生み、時代をつくっていったという類似性が歴史上でも見られる。例えば、中国・諸子百家である。諸子百家は中国の春秋戦国時代(紀元前770-紀元前221)に現れた、学者・学派の総称。誰が治めるのか、何で治めるのか、それとも個々人の価値観を変えるのか、それらによって道徳、礼、法律、平和主義など、さまざまなバリエーションがみられる。
儒家道家、法家、墨家の違い
古代中国においても、戦争で荒れた時代に、人々の救いが求められたのでしょう。主要な方について紹介する。
儒家
より実践的な教え、当時の為政者の中で取り入れられ浸透していった
孔子:仁、礼、徳治主義
孟子:王道政治、性善説など
荀子:礼治主義、性悪説
道家
儒家に比べると非実践的な、個々人の価値観の変革を行った。
老子無為自然、道
荘子万物斉同
・法家:
法や刑罰の強制による社会秩序の維持の仕組みを考えた。
韓非子法治主義
墨家
譲り合い、他国への侵攻の否定を行った。
墨子:兼愛、非攻
<参考>
・改訂版 中学校の歴史が1冊でしっかりわかる本
https://ja.wikipedia.org/wiki/鎌倉仏教
https://hitopedia.net/中国思想/