シン・ニホンシ

日本の歴史を新しい視点でとらえ、検証し、新しい未来を考える

81.情報機関、インテリジェンスとは何か

近年の戦争は単なる物理的な攻撃ではなく情報戦となっている。国家は安全保障のため情報を収集、分析して首脳部に報告する機関を持っており「インテリジェンス」と呼ばれる。日本を含む各国の情報組織と、情報にはどのような種類があるかを紹介する。
・海外の主な情報機関
・日本の情報機関
・情報収集の手段

■海外の主な情報機関
以下に各国の主な情報機関を示す。
イスラエル
    -通称モサドイスラエル諜報特務庁、ISIS)
・イギリス:
    - 通称MI6(秘密情報部、SIS)
・ロシア
    - 旧:KGB(ソ連国家保安委員会) → 現・SVR(ロシア対外情報庁)
    - ロシア連邦軍参謀本部情報総局 (GRU) 
     ※有名なゾルゲはGRU管理下とされる
アメリ
    - 中央情報局(CIA)
    - アメリカ国家安全保障局(NSA)
    ※「エドワード・スノーデン」氏はNSAおよびCIAの元局員とされる。 

■日本の情報機関
国家安全保障会議:内閣内に置かれている
・4大臣会合:総理大臣、官房長官外務大臣防衛大臣
・9大臣会合:+総務、経済産業、財務、国土交通大臣、および国家公安委員長
・緊急事態会合:総理大臣、官房長官が事前に指定した国務大臣および官僚
下記の情報活動を行う組織を"インテリジェンス・コミュニティー"という。
内閣情報調査室
・内閣衛星情報センター
警察庁・警備局外事情報部
法務省公安調査庁
防衛省・情報本部
・外務省・国際情報統括官組織
なお「佐藤優」氏は外務省国際情報局の所属であった。どのような任務だったかは漫画「憂国のラスプーチン」を見るとしることができる。

■情報収集の手段
収集手段にインテリジェンスを示す「INT」の接尾語をつけて次のように呼ばれる。
 ①人間:ヒューミント(HUMINT)
 ②画像:イミント(IMINT:Imagery-):
 イマジント(IMAGINT)とも。偵察衛星偵察機による写真偵察など。
 ③電波や電子信号を傍受:シギント(SIGINT:Signals-)
 ④科学的な変化を検出:マジント(MASINT:Measurement and Signatures-)
 ⑤装備の研究:テキント(TECHINT:Technical-):
    他国の装備など使われている技術や弱点を研究する。
 ⑥公開資料:オープン・ソース・インテリジェンス(OSINT):
     公開されている出版物、活字情報、放送などを対象とする。
 ⑦コリント(COLLINT:Collective-):利害関係が同じ情報機関が相互に協力する
 ⑧防諜(CI:Counterintelligence):外国の諜報機関への情報収集、諜報活動への対抗策
<参考>
・図解 ゼロからわかる日本の安全保障
公安調査庁 情報コミュニティーの新たな地殻変動
・インテリジェンス用語辞典
憂国のラスプーチン ビッグコミックス
ソ連国家保安委員会 - Wikipedia
ロシア連邦軍参謀本部情報総局 - Wikipedia
イスラエル諜報特務庁 - Wikipedia
中央情報局 - Wikipedia
アメリカ国家安全保障局 - Wikipedia
国家安全保障会議 開催状況
情報機関 - Wikipedia
諜報活動 - Wikipedia
エドワード・スノーデン - Wikipedia
佐藤優 (作家) - Wikipedia