シン・ニホンシ

日本の歴史を新しい視点でとらえ、検証し、新しい未来を考える

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

295.魏の正始元年(240年)の三角縁神獣鏡が見つかった山口、兵庫、群馬の古墳

前回、「実在しなかった」魏の景初四年(240年)の文字がみられる鏡を紹介した。今回は「実在した」正始元年(240年)の三角縁神獣鏡が見つかった山口、兵庫、群馬の3つの古墳を紹介する。次の流れで紹介していく。 ・山口県の竹島御家老屋敷古墳・兵庫県の森…

294.実在しない魏の景初四年(240年)の斜縁盤龍鏡が見つかった京都・広峯15号墳、宮崎県・持田古墳群

卑弥呼が魏に遣使を行ったとされる「239年」は魏の年号で「景初3年」とされる。その景初とは237年~239年まで用いられた年号であった。ところが景初四年(240年)という、実際は存在しなかった年号の鏡が京都、宮崎において見つかっている。次の流れで紹介し…

293.魏の景初三年・239年が紀年された三角縁神獣鏡と画文帯四神四獣鏡

今回は魏の景初三年・239年が紀年された三角縁神獣鏡と画文帯四神四獣鏡を取り上げる。前者は島根県の「神原神社古墳」、後者は大阪・「和泉黄金塚古墳」から発見されたものにあたる。また、島根の鏡の出土の周辺地域にまつわる古代の伝承などを取り上げ、ど…

292.魏の青龍三年・235年の方格規矩四神鏡が出土した京都・大田南5号墳と大阪・安満宮山古墳

前記事に続き、鏡を手掛かりとし古代を探る。卑弥呼が魏に遣使したとされている西暦239年よりも前の青龍三年・235年が紀年された鏡が2つの古墳から出土している。ひとつは京都の大田南5号墳、もうひとつは大阪・安満宮山古墳である。特に今回は大田南5号墳の…

291.呉の238年と244年の神獣鏡が出土した山梨・鳥居原狐塚古墳と兵庫・安原高塚古墳

卑弥呼が魏に遣使したとされている西暦239年よりも前の238年の呉からのものとされる鏡が山梨県の鳥居原狐塚古墳で出土している。また、同じく呉からの鏡が兵庫県の安原高塚古墳(244年のもの)からも見つかっている。今回はこの2つの古墳を取り上げる。次の…

290.鹿児島の上野原遺跡と北海道の湯の里遺跡群

今回は南の鹿児島の上野原遺跡、そして北の北海道の湯の里遺跡群を取り上げる。日本という地域においてメソポタミアや中国の夏王朝よりも早く文明人が存在していたことを確認する。次の流れで紹介していく。 ・鹿児島・上野原遺跡(うえのはらいせき) - 最…

289.大分県日田市のダンワラ古墳から出土した金銀錯嵌珠龍紋鉄鏡と魏の曹操との接点

大分県のダンワラ古墳を取り上げる。そしてその古墳から出土したとされる金銀錯嵌珠龍紋鉄鏡など紹介する。次の流れで紹介していく。 ・ダンワラ古墳・金銀錯嵌珠龍紋鉄鏡(きんぎんさくがんしゅりゅうもんてっきょう)・曹操集訳注における金錯鉄鏡の記述・…

288.徳島県の宮谷古墳

徳島県の宮谷古墳を紹介する。古墳時代の始まり前後の歴史の謎を解くうえで重要な古墳と考えられる。次の流れで紹介していく。 ・宮谷古墳(みやだにこふん)・宮谷古墳の埋葬施設や出土品・重圏文鏡(じゅうけんもんきょう)・三角縁神獣鏡 ■宮谷古墳(みや…

287.香川の喜兵衛島製塩遺跡と喜兵衛島古墳群

前記事では福井の岡津製塩遺跡を取り上げた。今回は香川県の「喜兵衛島製塩遺跡(きべえじませいえんいせき)を紹介。また、他地域の製塩土器をとりあげつつ製塩土器の歴史を知る。次の流れで紹介していく。 ・喜兵衛島製塩遺跡(きべえじませいえんいせき)…

286.福井の王山古墳群と岡津製塩遺跡

石川県に続き北陸、今回は福井の古墳や遺跡を取り上げる。過去記事においては牛にまつわる信仰をテーマとし敦賀に残る渡来の伝承、都怒我阿羅斯等(つぬがあらしと)を取り上げたことがある。今回は福井県での古い古墳などを紹介する。次の流れで紹介してい…

285.石川県能美市の能美古墳群

今回は北陸、石川県能美市の能美古墳群を紹介。この能美古墳群のエリアにおいても古くから古墳建造がスタートした。そしてその形式は方墳、前方後方墳、前方後円墳、円墳といった主要な古墳形式への変化を追うことのできる地域とされる。下記の流れで紹介し…

284.吉備の旋帯文石と楯築遺跡、双方中円墳

前記事にて博多区の那珂八幡古墳から出土した同じ鋳型の三角縁五神四獣鏡から博多と岡山にネットワークがあったことを紹介した。そこで今回は吉備を取り上げる。次の流れで紹介していく。 ・楯築神社の旋帯文石(せんたいもんせき)・楯築神社(たてつきじん…

283.福岡県福岡市博多区の那珂八幡古墳

最古級の前方後円墳のひとつ、福岡県福岡市博多区にある「那珂八幡古墳(なかはちまんこふん)」を紹介。また、出土している三角縁五神四獣鏡から他地域とのネットワークが推定される。次の流れで紹介していく。 ・那珂遺跡群(なかいせきぐん)・那珂遺跡(…

282.金官伽倻の王たちとインドのアヨーディヤー(アワド)~伽耶とはインドの古代語で聖地を示すGayaか~

古代朝鮮は地政学上、様ざまな人種の結節点であったと考えられる。過去記事にて倭国と関係のあった伽耶や任那を取り上げた。今回は金官伽倻の王たちやDNAの解析結果を示しながら伽倻と古代インドとのつながりを示す。これより伽耶とは聖地を示すGayaであった…