シン・ニホンシ

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16.天皇の証は三種の神器!?、後醍醐天皇の主張とは

三種の神器とは何か。そしてその三種の神器保有を持って天皇の正当性を主張した天皇、がいた。

三種の神器
2019年4月30日、平成の天皇明仁さまより、徳人さまに皇位継承が行われ、2019年5月1日、令和の天皇が誕生した。その際、三種の神器も引き継がれ、テレビで初めて「三種の神器」という言葉を耳にした方も多いのではないだろうか。日本の3種の神器は皇位と共に、歴代の天皇に伝わる宝物であり、鏡、剣(つるぎ)、曲玉(まがたま)の3つから成る。

後醍醐天皇の主張
3種の神器にまつわる話として、鎌倉から室町時代にかけての間に、南北朝時代(1337年~1392年)(広義の室町時代)がある。足利尊氏が擁立した光明天皇北朝後醍醐天皇南朝・吉野である。後醍醐天皇鎌倉幕府を倒したのち、天皇中心の新たな政治を始めた。しかし天皇は摂政・関白を置かず、武士の政治を否定、公家を重視する政治を行った。これに不満を持つ武士たちが足利尊氏を立てて武士の政権をつくろうとした。尊氏が立てた、新しい天皇の方を北朝、自身も征夷大将軍となり、京都に幕府を開く。一方、後醍醐天皇は吉野(奈良県)に逃れ、自分が正しい天皇と主張した。後醍醐天皇足利尊氏側に京都を攻められ、三種の神器を差し出すように求められた。
しかし、偽の神器を差し出し、本物の神器をもって吉野に逃れた。
本物の神器が後醍醐天皇側にあるため、自分が正当な天皇である、と主張した。
<参考>
・改訂版 中学校の歴史が1冊でしっかりわかる本
【解説】 「三種の神器」、皇室が持つ謎の宝物 - BBCニュース
「三種の神器」とは|平成から令和へ 新時代の幕開け|NHK NEWS WEB