シン・ニホンシ

日本の歴史を新しい視点でとらえ、検証し、新しい未来を考える

78.新・日本のスゴイところ10選

日本はすでに世界がうらやむほどの実力をもっている。しかし日本人は自己評価が低く、それに気づけていない。自己評価、自己認識を変える必要がある。そのためには他国と比較しながら「自国がどうであるか」を知る必要がある。そこで日本の特徴を10の軸にしぼってとらえ直す。

目次
1.人口が多い
2.国土面積が思っているほど狭くない
3.排他的経済水域を含めると日本の面積がスゴイ
4.宇宙から見ると日本の形がスゴイ
5.GDPが多い
6.環境問題を克服した
7.少子高齢化課題の克服に向けてチャレンジ中
8.廃刀による武器の放棄
9.参勤交代にる264年間の平和の維持
10.新陳代謝する仕組み

■1.人口が多い
日本は世界で11番目に人口が多い。「世界人口白書2022」によれば現在の世界の人口は79億5千万人。
・1位:中国 14億5千万人
・2位:インド 14億人
・3位:アメリカ 3億3千万人
世界の経済をリードするG7の中では日本は第2位。ちなみにG7とはカナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国の7か国。

■2.国土面積が思っているほど狭くない
G7の国々の面積(単位:km2)では日本はG7中第4位。そんなに狭くはない。
・1位:カナダ 9,984,670
・2位:アメリカ 9,833,517
・3位:フランス 551,500
・4位:日本 377,915
・5位:ドイツ 357,022
・6位:イタリア 301,340
・7位:イギリス 243,610
日本は山が多く、都市部は人口が集中していて人口密度は高いが地方にいけば十分広いはずだ。なお中国の面積は25倍、ロシアは45倍であるが高緯度地域は寒いし、広すぎると国土を開発する際に格差を生みやすい。

■3.排他的経済水域を含めると日本の面積がスゴイ
海洋の面積で比較する。領海と排他的経済水域を含む、管轄領域の面積(単位:万km2)を含めれば、日本は世界で第6位。日本は海洋国家なのだ。
・1位:アメリカ 762
・2位:オーストラリア 701
・3位:インドネシア 541
・4位:ニュージーランド 483
・5位:カナダ 470
・6位:日本 447

■4.宇宙から見ると日本の形がスゴイ
写真はNASAの宇宙飛行士、スコット・ケリー氏が宇宙から撮ったもの。Facbookで公開されている。ぜひリンク先を確認いただきたい。日本の国土は龍の形。

sow.blog.jp

■5.GDPが多い
2021年時点で日本は世界第3位。GDPは経済規模を表す指標。G7の中ではアメリカに次ぐ2位である。目標設定は高すぎてもいけない指標。中国に抜かれて満足しない人がいる。人口や面積が圧倒的に違うのだからこの指標で抜かれたなどと騒ぐ必要はない。そもそも3位であること自体が素晴らしい数値。
・1位:アメリ
・2位:中国
・3位:日本
・4位:ドイツ
・5位:イギリス
・6位:インド

■6.環境問題を克服した
1967年には公害対策基本法が制定、1971年には環境庁が設立された。イタイイタイ病水俣病四日市ぜんそくなど、公害を発しながらも、原因をつきとめ、解決してきた。環境技術は世界トップクラス。今後も水処理技術などで他国をリードしていきたい。水はすべての生命の、命の源だから。

■7.少子高齢化課題の克服に向けてチャレンジ中
日本は課題先進国。日本という徳の高い国が先に問題を経験することによって、他国に対応策を示していく立場にある。人口としては1967年に初めて1億人を超えて2008年の1億2,808万人をピークとして減少に転じた。総人口における高齢者(65歳以降)の人口をみると
1950年:4.9%
1985年:10%
・2005年:20%
2018年28.1%
 と上昇傾向にある。

通常AIなど新しいシステムなどの技術導入は既存世代の仕事を奪ったり、新しいやり方を学ぶ必要があるため反発をくらいやすい。しかし高齢者が増え、若年層が減少している状況はチャンスとなる。高齢者から若者へノウハウを提供、若者たちはそれを教師として仕事を標準化、自動化して高齢者をサポートしていく。その努力は自分たちが年老いたときの基盤ともなるためモチベーションともなる。 

■8.廃刀による武器の放棄
江戸時代まで刀は武士の象徴、誇りでもあった刀を1876年、武士たちは捨てた。一方アメリカではどうか。銃は身を守る道具、抵抗権の象徴である。もし自由を奪われるようなら銃を使っていつでも革命を起こせるということでもあるらしい。しかしそれは果たして自由なのか。幸せなのだろうか。精神面ではほんとうは先進国ではないのかもしれない。

■9.参勤交代にる264年間の平和の維持
江戸時代は260年におよぶ平和の時代を築いた。それを実現したのは参勤交代という仕組みである。参勤交代は大名が自分が治める「領国」と江戸とを1年おきに往復する制度である。これにより幕府に立ち向かうお金が奪われた。そして移動に伴い陸路の整備や、宿場町などが栄えた。「アイデア次第で平和はつくれる」ことを実践していた。

■10.新陳代謝する仕組み
伊勢神宮は2000年ほど前に創設されたとされる。そして式年遷宮というものがあり20年に一度立替直しを行う。飛鳥時代の690年に始まったとされ、1300年以上の歴史を持つ。ちなみに62回目の式年遷宮は予算ベースで550億とされる。古い伝統を残しながらも新陳代謝させていく。その表れが式年遷宮に象徴されている。

<参考>
【2022年】最新世界人口ランキング 日本は11位、前年より50万人減 | ELEMINIST(エレミニスト)
図録▽海洋国日本:世界の排他的経済水域面積ランキング
スコット・ケリー - Wikipedia
世界の名目GDP(USドル)ランキング - 世界経済のネタ帳
環境問題の歴史|日本の大気汚染の歴史|大気環境の情報館|大気環境・ぜん息などの情報館|独立行政法人環境再生保全機構