ストーンサークルと言えばイギリスのストーンヘンジだが実は日本にもたくさんストーンサークルがある。そのうちのひとつ大湯環状列石(おおゆかんじょうれっせき)は秋田にある。ここでは日本のストーンサークルがいつ頃つくられたかを紹介。
目次
・大湯環状列石とは
・ストーンサークルの形
・日本のストーンサークル
・三内丸山遺跡と大湯環状列石の距離
・イギリスのストーンヘンジ
・まとめ
■大湯環状列石とは
秋田県鹿角市に所在し、野中堂環状列石、万座環状列石の2つの環状列石を主体とする。2つの列石とも、石の配置が二重の円構造をしている。縄文時代後期、約4,000年前の大規模な遺跡である。この2つの列石の北西側に「日時計状組石」という石を並べてつくられた日時計が存在している。ちなみに、2つの列石の間を県道が通っているためこの県道を移設することが決まっているそうだ。
■ストーンサークルの形
下記参考サイトをひとつでもよいので確認いただきたい。
■日本のストーンサークル
日本のストーンサークルは6,000年前からつくられた。約3000年前が最盛期といわれる。北海道から三重県まで176ヵ所のストーンサークルがある。最も多いのが秋田県で74ヵ所。北海道が29ヵ所。この2つで日本のストーンサークルの58%を占める。
■三内丸山遺跡と大湯環状列石の距離
三内丸山遺跡はどれくらいの位置関係なのだろうか。距離としては84.1km程度。かなり近い距離である。車では1時間10分程度となる。
■イギリスのストーンヘンジ
時系列的な比較としてイギリスのストーンヘンジはいつ頃のものなのだろうか。イギリス南西部ソールズベリーにある巨石建造物。紀元前3,000~2,500年頃(今からだと約5000年前)につくられたとされる。
■まとめ
・日本のストーンサークルは6,000年前、紀元前4,000年頃よりつくられ始めた
・大湯環状列石は4,000年前、紀元前2,000年頃つくられた
・イギリスのストーンヘンジは5,000年前、紀元前3,000~2,500年頃につくられた
・三内丸山遺跡は約5,900~4,200年前、紀元前約3,900~2,200年頃につくられた
・大湯環状列石と三内丸山遺跡は同じ時期につくられている
■感想
・北海道、東北でも縄文時代、既にストーンサークルの太陽信仰文化がみられている
<参考>
・ストーンヘンジ - Wikipedia
・環状列石ってなんだ