今回は、古墳時代頃より時期をさらにさかのぼりながら「マナ」や「マニ」に関わる日本との関連を取り上げる。次の流れで紹介していく。
・マナとは
・黄金の壺とは
・マナの語源はメラネシア付近
・タイの「マニ族」と縄文人のDNAの類似
■マナとは
日本において3種の神器は
・八咫鏡(やたかがみ)
・八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)
・草薙剣(くさなぎのつるぎ)
とする。
一方、古代ユダヤにも3種の神器がある。
・十戒の石板
・アロンの杖
・黄金の壺
を3種の神器とする。
■黄金の壺とは
古代ユダヤにおける「黄金の壺」とは天から与えられた食べ物である「マナ」を入れた壺。
籠神社の奥宮 眞名井神社における「天の眞名井の水」は黄金の鉢に入れて持ち帰った神水とされる。壺材質における一致、あるいは伝承の類似がみられる。
ちなみに、海部家に伝わる邊津鏡、息津鏡が公表されたのは1987年(昭和62年)。
海部 俊樹(かいふとしき)氏が首相になったのは1989年(平成元年8月10日)。
↓と籠神社と海部氏、オキツ鏡、ヘツ鏡、天の眞井の水を紹介
この「マナ」について。
起源をユダヤに求める場合が主流だが、さらに遡る可能性がある。
■マナの語源はメラネシア付近
海部氏の宮司は、
「マナ」とはメラネシア地域に土着している語とする。
・打ち勝つ
・勢力がある
などの意味で「力」を表すとされる。
その分布の範囲は南太平洋、
・パプア・ニューギニア
・ソロモン諸島
・ニューカレドニア等
とされる。
なお、イスラエルと言う言葉は「神と戦う者」という意味がある。
ヤコブが神と相撲によって戦い、イスラエルと言う名前を授かったことに由来する。
イスラエルはシュメールが起源である。
大きな時間軸の中では民族の移動は西洋から東洋へだけではなく、東洋から西洋へも古来においてはあったのだろうか。
日本語もシュメール語も動詞や名詞の語幹に接頭辞や接尾辞がつく「膠着言語」。類似性がみられるといった程度で完全な根拠とはならないが、DNAの系統において中東と日本の類似もみられることから、西暦400年代を待たずとも、さらに古代において先祖が一致していたのだろうか。
続いて、東南アジアと日本のDNAの共通点を紹介。
■タイの「マニ族」と縄文人のDNAの類似
タイ・パッタルン県のマニ族と縄文人のDNAは結果から親戚にあたる判定されている。
NHKでも放映がなされた。
東南アジアの古代人とのDNAの類似性を調べたところ、今から1万6千年前から3千年前の縄文人のDNAと類似がみられるという。
↓縄文人の親戚、マニ族
個人的な感想となるが、TV放映を見て思ったこと。
エリアは多少異なるがパプアニューギニア は日常生活の中に呪術などが浸透しているとされ、雰囲気的に似ているように感じた。
書籍:世界でいちばん石器時代に近い国パプアニューギニア などに基づく
「マニ」といえば日本にも「太占(ふとまに)」がある。古代の日本で行われた占いの一種。何らか古代の祭祀の一種として言葉が残ったのだろうか。
下記ではミクロネシア人と日本人の虫の声が聴こえるという共通性を取り上げた。
また、以前
・台湾ランユー島とイースター島のDNAの一致すること
を取り上げた。
そして今回の縄文人とタイのマニ族とのDNAの一致がみられた。
↓日本人のルーツを取り上げた回
なお、天皇の「和風諡号」がポリネシア語で解釈できるとする説がみられる。書籍、甦る古代の王朝でも紹介されているが、なぜそのように解釈できるのかまでは示されていない。下記サイトではポリネシア語と日本語が対比で示されているようだ。
・井上HPと吉岡本特別付録との対比表