シン・ニホンシ

日本の歴史を新しい視点でとらえ、検証し、新しい未来を考える

110.シュメール人とユダヤ人

日本語とヘブライ語の謎を追っていく。そのためにはヘブライ語を話すユダヤ人の祖先を追う必要がある。そしてそのユダヤ人の先祖は実はシュメール人だ。シュメール人は古代メソポタミア文明イラク)を築いたとされ、シュメール人と古代ユダヤ人の関係性をみていく。

アブラハムシュメール人の末裔
古代のユダヤ民族の歴史は紀元前17世紀、族長のアブラハム、子のイサク、孫のヤコブから始まっていく。実はこのアブラハム「ウル」が出身地である。ウルはシュメール文明の地とされる。シュメール人は謎が多い。古代メソポタミア文明で大活躍した後、シュメール人は紀元前2,000年頃いったん歴史から情報が途絶えてしまう。しかし、その後再び、旧約聖書において登場する。族長のアブラハムがたどった「肥沃な三日月地帯」とされる歴史的・地理的なルートがある。出発地はメソポタミア、ウルである。ウルからウルク、バビロンを経てハラン、そしてカナン(パレスチナ)方面へ向かう。下記サイトで確認できる。
参考:文明のルーツを訪ねて アブラハムの旅立ち
■人物相関図
旧約聖書新約聖書と登場人物にはどんな関係があるのだろう。アダム、エバから始まり、やがてノアが生まれる。そしてアブラハムモーセダビデ、イエスといった人物を輩出していく家系である。つまりすべてが血族でつながっている。家系図、物語(旧約聖書)のどこに記述があるかが下記サイトで示されている。
・聖書通読表「聖書人物略図」:http://biblestyle.com/help/treejr.pdf
モーセ
モーセヘブライ人(ユダヤ人)である。「出エジプト」を指導した人物。シナイ半島(エジプト)にあるシナイ山で神ヤハウェから十戒を授けられた。紀元前1,500年頃、または紀元前13世紀頃のいずれかで生まれたとされる。エジプトを出る際に紅海を渡ったとされる伝説的エピソードがあり物語上の架空の人物ではないかとされる説もあるが、実際は実在の人物である。航海を渡った際の可能性として、次のような自然現象でサポートされた可能性も?
・参考:モーセのために風が紅海を分断も=米研究チーム | ロイター
■イエス
エスキリストはダビデ、ソロモンから続く系統のヨセフの妻マリアから生まれた。つまりヘブライ人の末裔、ユダヤ人となる。マリアの処女受胎によって生まれたとされるが事実は父ヨセフが当時の時代としては高齢の時点での子供であった。このため、のちに神話化され、処女受胎説になった。キリスト教ではイエスキリストの人間的な部分は削除され、神格化されていった。
旧約聖書アブラハム以前と古代メソポタミア・シュメールの洪水伝説
じつは古代メソポタミアの歴史とアブラハム以前が重なる。古代メソポタミアの石板に記された「ギルガメッシュ叙事詩」の洪水伝説と、旧約聖書ノアの箱舟による洪水伝説はほぼ同じ内容である。物語が継承されている。
■ノアの子孫
ノアの箱舟で有名な「洪水」後に生まれたノアの子にはセム、ハム、ヤペテがいる。セムは黄色人、ハムは黒人、ヤペテは白人を象徴しているとされる。このセムからくだって、アブラハムやイサクが生まれる。イサクの子ヤコブの別名が「イスラエル」とされる。このヤコブの子に有名な「12支族」がいる。
■まとめ
アブラハムシュメール人の末裔
アブラハムの子孫のヤコブの子に「12支族」がいる
アブラハムとの血統にモーセ、イエスなどがつながる
旧約聖書上はセム、ハム、ヤペテの人種が同じ家族である
・つまり兄弟姉妹であることを示す
・元をたどれば同じ血族、みんな家族であるということを象徴している
<参考>
モーセ - Wikipedia