シン・ニホンシ

日本の歴史を新しい視点でとらえ、検証し、新しい未来を考える

191.旧約聖書、古代朝鮮、日本書紀の共通点と神秘のヴェールを解き明かすカギは相撲

ここでは古代における旧約聖書、古代朝鮮(高句麗耽羅国)、日本書紀といった神話に隠された秘密のベールを「相撲」をキーとしそのナゾを解き明かしていく。

結果として次のことがわかる
1.旧約聖書、古代朝鮮、日本書紀において相撲にまつわる共通点がある
2.野見宿禰は出雲と関りを持つ、末裔の土師氏は奈良の当麻に土地を持つ
3.大和国に関する大王(天皇)の古墳建造に土師氏が関わった

次の流れで紹介する。
・古代ユダヤ民族の歴史
旧約聖書ヤコブと天使の格闘(相撲)
高句麗の始祖・朱蒙
耽羅国済州島)の三姓神話
日本書紀における相撲
野見宿禰と相撲
當麻蹶速
・まとめ

■古代ユダヤ民族の歴史
古代のユダヤ民族の歴史は紀元前17世紀、族長のアブラハム、子のイサク、孫のヤコブから始まる。ヤコブは別名イスラエルともいう。アブラハムの旅はその出身地の「ウル」から始まる。
旧約聖書の人物について、見逃している方はこちら↓

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旧約聖書ヤコブと天使の格闘(相撲)
相撲のルーツは古代イスラエルにあるとする説がある。公式見解には至っていない。その根拠は旧約聖書にある。ヤボクの渡し(ヨルダン川の支流)でヤコブと天使が格闘(相撲)をする。天使が「お前の名は何というのか」とヤコブに尋ねる。するとヤコブは自分の名前を名乗る。天使は「これからはイスラエル」と呼ばれることを告げる。そして今度はヤコブが天使に名を尋ねた。そのときのエピソードが「あなたのお名前を教えてください」と言ったとされる。「あなたのお名前」を尋ねたときの言葉がヘブル語で「シュモー」、「彼の名」を意味するとされる。
参考①:ヤコブと天使の格闘:wikipediaより↓

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高句麗の始祖・朱蒙
高句麗の初代王は朱蒙(しゅもう/チュモン)、東明聖王とも。「広開土王碑(好太王碑)」では始祖・鄒牟(すむ、すうむ)王とされる。朱蒙の父は解慕漱王(かいぼそ、ヘモス)。朱蒙の子に百済の初代王・温祚王がいる。つまり、解慕漱王ー朱蒙東明聖王)ー温祚王の関係性がある。なお、朱蒙のもう一人の子に沸流(ふっりゅう)がいる。フルとも読める。さらに朱蒙の父・解慕漱は北扶余を建国した人物。ほか東扶余という国もある。その初代王は解夫婁王(かいふる/へブルまたはへプル)とされる。扶余族の建国が高句麗百済に関わっている。

参考:扶余族や高句麗の建国、神話について見逃している方はこちら↓

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耽羅国済州島)の三姓神話
耽羅国は歴史的に百済と強いつながりを持つ。663年の白村江の戦いでは百済側として戦った。その耽羅民族に神話がある。三姓穴から現れた3人の神人の名前は年上順に良乙那(やんうるな/ヤンウルラ)、高乙那(こうるな/コウルラ)、夫乙那(ぶうるな/プウルラ)。彼らの名前の頭文字を1文字ずつとる。すると日本語では「やこぶ/ヤコプ」となる。ヤコブ旧約聖書の創世記に登場するヘブライ人の族長。別名をイスラエルという。なお、高句麗の建国に関わる解夫婁王(かいふるおう)も韓国語ではへブルあるいはへプルと読み、ヘブライあるいは聖書と関わる言葉が登場する。上記の通りで旧約聖書ヤコブは天使の格闘(相撲)した人物であり、古代イスラエルの建国の父である。
参考:耽羅国の三姓神話をまだ見ていない方はこちら↓

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日本書紀における相撲
相撲の起源には「神事」としての歴史と「肉体の鍛錬」のための歴史の2つがあるそうだ。神事としては「日本書紀」に記載がある。紀元前23年(垂仁天皇7年)に、野見宿禰(のみのすくね)と當麻蹶速(たいまのけはや)が天皇の前で力比べをしたことが起源とされる。また肉体の鍛錬としては792年(延暦11年)の健児(こんでい)の制から始まり徴兵制を推し進めるため相撲が選抜競技とされた。

野見宿禰と相撲
野見宿禰は相撲を取るために出雲国から召喚されたとされる。また相撲に勝つことで當麻蹶速が持っていた大和国の当麻の地(現・奈良県葛城市當麻)を与えられた。以後、垂仁天皇に仕えたとされる。そして日葉酢媛命(ひばすひめのみこと、垂仁天皇の皇后)の葬儀の時、殉死の風習に代わって埴輪の制を提案した。それにより土師臣(はじのおみ)の姓を与えられ、土師氏は代々天皇の葬儀を司ることとなったとされる。

新撰姓氏録(しんせんしょうじろく)」は、815年、嵯峨天皇の命によって編纂された古代の氏族の系譜を記した書。それによれば野見宿禰天穂日命アメノホヒ)の子孫であるとされる。また「出雲風土記」の飯石郡(いひしのこほり)条に「能見」地名の記載がある。能見は飯石郡飯南町上赤名の呑谷の山とされる。この野見の土地からの出身ではないかと推測されている。なお、奈良県葛城市當麻と桜井市の「纏向遺跡」の距離は16.2kmほど。
↓は野見宿禰當麻蹶速の相撲のイメージ

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當麻蹶速
読み方はたいまのけはや。あるいはタエマクエハヤ。當麻クエハヤとし、それを逆から読むと「ヤハウェ・マタイ」と読める。マタイはイエスキリストの12使徒の一人、新約聖書の世界の人物。

■まとめ
旧約聖書の世界においてヤコブイスラエルの祖
ヤコブが天使と相撲を取るエピソードあり、その際天使に名前を尋ねたときの言葉が「シュモー」
・扶余族の高句麗の始祖の諱・朱蒙の読みはしゅもう、広開土王碑ではすむ、すうむ
・扶余族は北扶余、東扶余を建国
・北扶余は朱蒙の父・解慕漱が建国
・東扶余は解夫婁王(かいふる/へブルまたはへプル)が建国
百済の初代王は朱蒙の子である温祚王
耽羅国の三姓神話に登場する三神人の名前からヤコブ」が現れる
日本書紀では野見宿禰當麻蹶速が相撲を取るエピソードを挿入
野見宿禰出雲国を出自、ヤマトの奈良県葛城市當麻に土地を持つ
野見の後継の土師氏がヤマトの葬儀を司る(つまり墳丘、古墳)ことを明かす
當麻蹶速ヤハウェ、マタイの名が隠されている

<参考>
朝鮮の君主一覧 - Wikipedia
夫余 - Wikipedia
朱蒙(しゅもう)とは? 意味や使い方 - コトバンク
沸流 - Wikipedia
・大相撲の起源と武士 https://www.touken-world.jp/tips/26158/
・相撲のルーツ(ヤコブと天使の格闘)三田キリスト教会:相撲のルーツ(ヤコブと天使の格闘)
野見宿禰 - Wikipedia

当麻蹴速 - Wikipedia
土師氏 - Wikipedia
アメノホヒ - Wikipedia
日葉酢媛命 - Wikipedia
出雲国風土記にまつわる史跡 - 飯南町公式ホームページ