シン・ニホンシ

日本の歴史を新しい視点でとらえ、検証し、新しい未来を考える

2024-01-01から1年間の記事一覧

346.ヤマト王権の古墳群②~古墳時代の前期後半、馬見古墳群~

ヤマト王権の古墳群をみていく。今回は古墳時代の前期後半、馬見古墳群を取り上げる。このエリアではおおよそ盛衰が南、中央、北へと移動していったとされる。本記事で北、中央、南の順にて取り上げる。次の流れで紹介していく。 ・馬見古墳群・北群・中央群…

345.紀伊国と武内宿禰、味師内宿禰と微叱己知波珍干岐の関係

これまで和歌山、紀伊国について取り上げてきた。今回は紀伊国と竹内宿禰との関係性を示す。これより武内宿禰の弟と設定される味師内宿禰がミシコチハトリカンキを示しているのではないか、ということを示す。次の流れで紹介していく。 ・武内宿禰(たけうち…

344.ヤマト王権の古墳群①~古墳時代の前期前半、オオヤマト古墳群~

ヤマト王権の古墳群をみていく。今回は古墳時代の前期前半、オオヤマト古墳群を取り上げる。次の流れで紹介していく。 ・オオヤマト古墳群・大和古墳群・柳本古墳群・纒向古墳群 ■オオヤマト古墳群 奈良盆地東南部は大和王権が誕生した地域で、古来から ・倭…

343.古墳時代の到来とヤマト王権の古墳群

弥生時代の終わり頃、奈良盆地の南東部に大型の墳丘墓が出現。その後、約350年にわたって日本の各地で前方後円墳がつくられていった。今回はこれまで取り上げた日本建国史を俯瞰しつつ、その流れの中でヤマト王権の古墳群、概要を示す。 次の流れで紹介して…

342.西洋の民族大移動と東洋の五胡十六国

日本はアジアの東端にあたる。ゲルマン民族大移動、中国の五胡十六国を理解すれば、当時何が起きていたかがよりわかるようになると考えられる。西洋と東洋の間の国々で何が起きていたか。次の流れで紹介していく。 ・西洋の民族大移動・ゲルマン人とは・フン…

341.古代の3女神、トヨタマヒメ、タマヨリヒメ、オトタチバナヒメ

トヨタマヒメ、タマヨリヒメ、オトタチバナヒメを取り上げる。いずれも実在した海神系の神々である。感想では私見を交えたい。次の流れで紹介していく。 ・豊玉姫 / トヨタマヒメ・トヨタマビメとワタツミ・玉依姫 / タマヨリヒメ・五瀬命(ひこいつせのみこ…

340.中国・秦の半両銭が出土した福岡、山口、三重

半両銭をテーマとし、日本の古代を追っていく。次の流れで紹介していく。 ・半両銭・総社村東03遺跡・日本で出土した半両銭 1.福岡県・志摩町御床松原遺跡(みとこまつばらいせき) 2.福岡県・志摩町新町遺跡 3.山口県・下関市武久浜墳墓群 4.山口県…

339.双脚輪状文(そうきゃくりんじょうもん)による九州と和歌山と群馬の共通点

今回は「双脚輪状文」をテーマに古代をさぐる。これより、九州と和歌山や群馬につながりがあったのではないかということを示す。次の流れで紹介していく。 ・双脚輪状文(そうきゃくりんじょうもん)・スイジガイ・和歌山県・岩橋千塚古墳群における双脚輪状…

338.馬冑の出土にみる熊本と和歌山と埼玉の関係

今回は「馬冑」が出土した古墳を取り上げる。九州・ヤマト国のヤマトタケルの東征後、その後の熊本との共通点が残されている。次の流れで紹介していく。 ・馬冑が出土した3つの古墳・埼玉古墳・将軍山古墳・和歌山県和歌山市・大谷古墳・福岡・船原古墳・ま…

337.和歌山三社参りとイソタケル

和歌山市の三社参りに関連する神社を起点とし古代を紹介していく。そしてイソタケルとはどのような人物の象徴であったか。次の流れで紹介していく。 ・和歌山市の三社参り・日前神宮・國懸神宮(ひのくまじんぐう・くにかかすじんぐう)・日前神宮と國懸神宮…

336.和歌山の岩橋千塚古墳群

和歌山、岩橋千塚古墳群を紹介。「紀氏」にまつわる古墳群とされる。次の流れで紹介していく。 ・岩橋千塚古墳群(いわせせんづかこふんぐん)・天王塚山古墳と横穴式石室・将軍塚古墳と石棚・前山A2号墳とT字形石室・前山A17号墳と衝角付冑・前山A46号墳と…

335.銅鐸に刻まれたシカ

今回は銅鐸に刻まれている「シカ」をテーマとして古代を探る。いつから鹿はいたか。また銅鐸はいつからつくられたのだろうか。次の流れで紹介していく。 ・長崎県佐賀貝塚からの鹿笛の出土・銅鐸がつくられた年代・銅鐸に刻まれたシカ ①:伝・香川県出土銅鐸…

334.志賀海神社と山誉め祭~阿曇族の祝詞と君が代~

志賀海神社の山誉め祭とは。日本の国家「君が代」と山誉め祭の祝詞は関係がある。次の流れで紹介していく。 ・山誉め祭とは・山誉め祭の祝詞・志賀海神社の歴史 ■山誉め祭とは山誉め祭は志賀海神社の神事。神功皇后の三韓出兵の伝説にちなんだ行事である。 …

333.志賀海神社と神功皇后伝説、そしてシカにまつわる話

今回は志賀海神社および神功皇后伝説を取り上げる。また神功皇后伝説に関連する豊功神社、満珠島、干珠島、忌宮神社を紹介。次の流れで紹介していく。 ・志賀海神社(しかうみじんじゃ)・志賀島の神功皇后伝説・志賀島の金印・志賀海神社の境内の鹿角堂(ろ…

332.いろは歌に記されたイエスとモーセ、そして恵比須

いろは歌とは。どのように成立したのだろうか。またいろは歌のナゾとは。次の流れで紹介していく。 ・いろは歌の成立・いろは歌・いろは歌のナゾ・いろは歌に関する記録・金光明最勝王経・金光明経の漢訳・ゑひもせす・まとめ ■いろは歌の成立47文字の仮名…

331.宗像大社の秋の神事・みあれ祭~アレとマル~

宗像氏と関りの深い宗像大社の「みあれ祭」を取り上げる。また古代の言葉と考えられる「アレ」や「マル」にまつわる話を取り上げる。そして船に「マル」がつく起源を「安曇磯良丸」にあるのではないかという可能性を提示する。次の流れで紹介していく。 ・み…

330.宗像氏とゆかりのある宮地嶽神社と新原・奴山古墳群

今回は宗像氏を取り上げる。宗像大社、そしてその中津宮(大島)に近い新原・奴山古墳群、そして宗形徳善に由来する宮地嶽神社(みやじだけじんじゃ)や宮地嶽古墳を紹介する。次の流れで紹介していく。 ・宗像大社の神宝・尼子娘(あまこのいらつめ)による…

329.上・中・下や底・中・表の位置関係が示す住吉仲皇子との関係

記紀において上、中、下や底、中、表などの位置関係がみられる。この3点の位置関係をテーマとしてスクナビコナやスミヨシにまつわる日本の古代の謎を解く手がかりを得たい。次の流れで紹介していく。 ・1.湯津石村(ユツイワムラ)・2.出雲の神原神社・…

328.家紋や神紋にみるユダヤ教やキリスト教との類似とシンボルの成立

家紋や神紋を取り上げ、シンボルからユダヤ教やキリスト教と古代日本との接点を探っていく。次の流れで紹介していく。 ・大國魂神社の神紋・徳島県美馬市美馬町の吉水遺跡・藤原氏の下り藤の家紋・頭合せ三つ笹竜胆(ササリンドウ)・諏訪梶の葉(すわかじの…

327.四隅にまつわる四角四堺祭とミチ、方形周溝墓、四隅突出型墳丘墓と陰陽道との関係

出雲を中心として広がっていったと考えられている四隅突出型墳丘墓から近畿の前方後円墳が誕生するまでの歴史は今もって解明されているとはいいがたい。そこで「四方」や「ミチ」にまつわる話を取り上げ、墳丘や記紀から陰陽道とのつながりを示す。次の流れ…

326.伊勢大鹿首(いせのおおかのおびと)の娘と胸形君徳善(むなかたきみとくぜん)の娘・尼子娘

敏達天皇(第30代)の妻である小熊子郎女、そして天武天皇(第40代)の后である尼子娘(あまこのいらつめ)を取り上げる。天皇と地方豪族の娘との関係から古代を探り、特に天武天皇の海の氏族との関連を人物関係から示す(既に論証されていることではあるが)…

325.縄文早期の群馬県吾妻郡の居家以岩陰遺跡(いやいいわかげいせき)

以前、群馬の古代、3万5千年前からの歴史を取り上げた。今回は縄文早期の居家以岩陰遺跡を取り上げる。次の流れにて紹介していく。 ・居家以岩陰遺跡(いやいいわかげいせき)・居家以岩陰遺跡の立地・発掘された個体数など・性別、死亡年齢など・ミトコンド…

324.古代のマナやマニ~タイのマニ族と縄文人のDNAの類似~

今回は、古墳時代頃より時期をさらにさかのぼりながら「マナ」や「マニ」に関わる日本との関連を取り上げる。次の流れで紹介していく。 ・マナとは・黄金の壺とは・マナの語源はメラネシア付近・タイの「マニ族」と縄文人のDNAの類似 ■マナとは日本において…

323.籠神社の息津鏡と辺津鏡と天の眞名井の水

今回はオキツ、ヘツにまつわる海部氏に関係する籠神社(このじんじゃ)を取り上げる。次の流れで紹介していく。 ・イザナギが禊にて身につけたるものを脱いで生まれた神々(前回より再掲)・邊津鏡、息津鏡・籠神社(このじんじゃ)・海部氏系図・天火明命(…

322.古事記の原本はない、最古の写本は南朝よりでは

古事記の原本はみつかっていない。一方、現存する最古の写本は愛知県の大須観音にあるものとされる。なぜ原本がないのだろうか。次の流れで紹介していく。 ・古事記の原本・最古の写本は古事記の成立から約660年・南北朝時代・南北朝時代の1371 年~1372 年…

321.罪問わず血を王へ~イザナギが禊の際に脱いだ衣服などから生まれた12神と古事記と日本書紀の秘密~

古代において小国が乱立、やがで大王が現れ、古墳時代を経て律令国家体制が築かれていった。それらの権力闘争の存在はまぎれもない事実だがはっきりと示されることは少ないため不明確である。古事記と日本書紀の成立においても編纂者たちの背景にある権力に…

320.三重県多気郡の八柱神社(やはしらじんじゃ)

今回は八柱神社を紹介。関連する八王子神社について取り上げる。次の流れで紹介していく。 ・四疋田八柱神社(三重県)・四疋田八柱神社近くから出土した銅鐸・片野八柱神社(三重県)・波多瀬八柱神社(三重県)・相鹿上神社(おおかがみじんじゃ)と大鹿首…

319.わざうたとは何か、古来から受け継がれる歌に残すテクニック童謡や民謡

わざうた(謡歌)とはなにか。古代史や近代につくられた歌の謎をとく。わざうたは伝統的なテクニックの一種といえる。次の流れで紹介していく。 ・わざうた(謡歌、童謡)・神が子どもの口を借りて歌わせる例・わらべうたや翻訳唱歌など・民謡:金比羅船船(…

318.金刀比羅宮と松尾寺~こんぴらはガンジス川の鰐の神・クンビーラ~

過去回にて古代インドとのつながりを紹介した。今回は香川県の金刀比羅宮を取り上げる。なぜ仏教渡来後、インドの神々を祀る信仰があるのだろうか。関連する象頭山(そうずさん)からインドと古代日本とのつながりを記す。次の流れで紹介していく。 ・金刀比…

317.伊勢志摩の海女とのお守りの五芒星は陰陽道から

伊勢志摩の海女が身につけるお守りとは。次の流れで紹介していく。 ・伊勢志摩・伊勢志摩の海女・伊勢志摩の海女が身につけるお守り・陰陽道の渡来・海に潜む魔・トモカヅキ・綿津見のホオリへの助言みられる陰陽道 ■伊勢志摩伊勢志摩は三重県の南東部に位置…