シン・ニホンシ

日本の歴史を新しい視点でとらえ、検証し、新しい未来を考える

321.罪問わず血を王へ~イザナギが禊の際に脱いだ衣服などから生まれた12神と古事記と日本書紀の秘密~

古代において小国が乱立、やがで大王が現れ、古墳時代を経て律令国家体制が築かれていった。それらの権力闘争の存在はまぎれもない事実だがはっきりと示されることは少ないため不明確である。古事記と日本書紀の成立においても編纂者たちの背景にある権力に…

320.三重県多気郡の八柱神社(やはしらじんじゃ)

今回は八柱神社を紹介。関連する八王子神社について取り上げる。次の流れで紹介していく。 ・四疋田八柱神社(三重県)・四疋田八柱神社近くから出土した銅鐸・片野八柱神社(三重県)・波多瀬八柱神社(三重県)・相鹿上神社(おおかがみじんじゃ)と大鹿首…

319.わざうたとは何か、古来から受け継がれる歌に残すテクニック童謡や民謡

わざうた(謡歌)とはなにか。古代史や近代につくられた歌の謎をとく。わざうたは伝統的なテクニックの一種といえる。次の流れで紹介していく。 ・わざうた(謡歌、童謡)・神が子どもの口を借りて歌わせる例・わらべうたや翻訳唱歌など・民謡:金比羅船船(…

318.金刀比羅宮と松尾寺~こんぴらはガンジス川の鰐の神・クンビーラ~

過去回にて古代インドとのつながりを紹介した。今回は香川県の金刀比羅宮を取り上げる。なぜ仏教渡来後、インドの神々を祀る信仰があるのだろうか。関連する象頭山(そうずさん)からインドと古代日本とのつながりを記す。次の流れで紹介していく。 ・金刀比…

317.伊勢志摩の海女とのお守りの五芒星は陰陽道から

伊勢志摩の海女が身につけるお守りとは。次の流れで紹介していく。 ・伊勢志摩・伊勢志摩の海女・伊勢志摩の海女が身につけるお守り・陰陽道の渡来・海に潜む魔・トモカヅキ・綿津見のホオリへの助言みられる陰陽道 ■伊勢志摩伊勢志摩は三重県の南東部に位置…

316.世界におけるユダヤ人の東方への移動に関する伝承

古代のユダヤ人の東方への移動に関する伝承などをまとめる。次の流れで紹介していく。 ・キルギスの建国神話とマナス叙事詩・クリミア半島のチュフート・カレのユダヤ人墓地・中国河南省開封市の重建清真寺記碑・秦氏の祖先とされる弓月の君・余談:イダにつ…

315.十日えびすの由来

今回は十日戎(とおかえびす)に関連して取り上げる。十日戎の起源に迫る。次の流れで紹介していく。 ・十日戎(とおかえびす)・江戸時代の阪神地域のえびす講・鯛を持つエビスは古代に帰化した神・エビスはエル・今宮戎神社の由緒・西宮神社の御鎮座伝説・…

314.3系統のユダヤ人、アシュケナジー、スファラディ、ミズラヒムと古事記の誓約にみられるミズラ

ユダヤ人には3系統があるとされる。ロシアとウクライナの戦争、イスラエルとハマスの戦争などはユダヤ人とも関わりがある。世界史に影響を与えているユダヤ人について、次の流れで紹介していく。 ・ユダヤ人の人口・3系統のユダヤ人・アシュケナジー・スフ…

313.徳島県鳴門市の大麻比古神社(おおあさひこじんじゃ)と忌部氏

今回は古代の阿波国、徳島県鳴門市の大麻比古神社を取り上げる。これより阿波と忌部氏の関連事項を取り上げる。次の流れで紹介していく。 ・大麻比古神社(おおあさひこじんじゃ)・大麻比古大神(おおあさひこたいしん)・五伴緒神(いつとものおのかみ)・…

312.剣山と祖谷の民謡・みたからの歌

徳島県の剣山について紹介する。アワからイセに三つの宝を移した手がかりを得る。次の流れで紹介していく。 ・剣山(つるぎさん)・剣神社と大劔神社・宝蔵石神社・祖谷の民謡(いやのみんよう)・つるぎ山と高知県の香美市・高知県の物部川と奈半利川 ■剣山…

311.ナフタリ族渡来後の淡路島の歴史

前回記事の関連する淡路の遺跡や、淡路のその後について取り上げる。ナフタリ族が渡来していたとするならば、その後の歴史に影響を及ぼしただろうか。次の流れで紹介していく。 ・古代イスラエル文化遺跡とその他の遺跡との対比・そのほか27の遺跡(土地)…

310.淡路島のナフタリ族と古事記のイヨのフタナジマに込められた秘密

淡路(アワジ)にたどり着いた民族とは。また、古事記に残る「伊予之二名島」に込められた秘密とは。次の流れで紹介していく。 ・淡路島にたどり着いていたユダヤ人・古代イスラエル文化遺跡・ナフタリ族のシンボルである鹿の指輪とダビデ紋章の指輪・古事記…

309.エルとは天の使い、磯良恵比須はイソラ・エル

恵比須とは何か。エルとは何か。今回はエルの謎を解くことで、磯良恵比須(イソラエビス)が何を示していたかがわかる。そして同じく磯(イソ)も古代、西方由来の人びとであったのではないかということを示す。次の流れで紹介していく。 ・恵比寿・エルとは…

308.七福神と日本の中のインドの神々~鯛を持つエビスは古代に帰化した神?~

前記事で磯良恵比須を取り上げた。今回は七福神について紹介し、古代における日本とインド方面とのつながりを示したい。このことで恵比須とはどのような民族であったかという疑問を提起する。次の流れで紹介していく。 ・七福神信仰・七福神の構成・恵比寿・…

307.和田都見神社と磯良恵比寿(イソラエビス)

和田都見神社、磯良恵比寿について紹介する。次の流れで紹介していく。 ・和田都見神社・延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)・延喜式(えんぎしき)・和田都見神社の三角鳥居・磯良恵比寿をまつる7つの神社・安曇磯良(あづみのいそら) ■和田都見…

306.山幸彦と海幸彦の釣り針交換物語に込められているのは渡来の起源?

前々記事にて日本国の始まりの手がかりとなるヒコホホデミは紀元前660年頃に生まれた人物ではないかと考察した。今回はヒコホホデミとされる山幸彦(ヤマサチヒコ)と海幸彦(ウミサチヒコ)のエピソードを紹介する。次の流れで紹介していく。 ・山幸彦と海…

305.把頭飾付有柄青銅剣が出土した吉野ケ里遺跡や長門市王屋敷遺跡など5つの遺跡

今回は把頭飾のある柄のある銅剣「把頭飾付有柄青銅剣(はとうしょくつきゆうへいどうけん)」をテーマとし、5つの遺跡をとりあげる。3世紀から4世紀には吉野ケ里遺跡で集落から主力の人たちが移動したことがわかる。次の流れで紹介していく。 ・1.吉野…

304.瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)と日本の起源・紀元前660年とは何か

今回はニニギノミコト(瓊瓊杵尊/邇邇芸命)とコノハナノサクヤヒメを取り上げる。ニニギノミコトの活躍した時代を推定し、日本の古代にまつわる物語に秘められた謎をひも解いていく。次の流れで紹介していく。 ・ニニギノミコトとその家族・ニニギと宮崎と…

303.宮崎の西都原古墳群と都萬神社、南九州地方の大古墳

今回は宮崎県の西都原古墳群を取り上げる。そして西都原古墳群の近くにある都萬神社を取り上げる。あわせて南九州、鹿児島の古墳について、次の流れで紹介していく。 ・西都原古墳群(さいとばるこふんぐん)・男狭穂塚と女狭穂塚・男狭穂塚(おさほづか)・…

302.熊本県宇土市の粟嶋神社とスクナビコナ

今回は宇土市の粟島神社、そしてスクナビコナを取り上げる。スクナビコナとはどのような人物であっただろうか。次の流れで紹介していく。 ・粟嶋神社(あわしまじんじゃ)・粟嶋神社の由緒と創建・スクナビコナとは・オオアナムヂとスクナビコナ・播磨国風土…

301.女性首長を葬った10か所の古墳や遺跡

今回は女性首長や有力者を葬った古墳や遺跡を取り上げる。これより女性がそのエリアで活躍できる素地があったという共通の価値観がみられる地域がどこに分布していたかを探る。次の流れで紹介していく。 ・熊本県宇土市:向野田古墳・大分県大分市:築山古墳…

300.古代の人びとにとっての鏡

古代の人びとにとって鏡とはなんだったのだろうか。次の流れで紹介していく。 ・日本における鏡の始まり・神道と鏡・金属製の鏡・明鏡止水・神道の教えと鏡・鏡に映るのは何か ■日本における鏡の始まり 日本に鏡が持ち込まれたのはいつだろうか。弥生時代前…

299.天王日月の銘のある三角縁神獣鏡

三角縁神獣鏡の定義は縁が三角になっていることだが、文字や文様によるパターンが多数存在、定義が難しく分類するにはあいまいなところがある。そこで、三角縁神獣鏡の中でも文字の入った「天王日月」の銘の入った鏡を紹介する。次の流れで紹介していく。 ・…

298.福岡市・吉武高木遺跡からわかる個人墓から特定集団墓への変化と王墓のある奴国、伊都国との違い

前回につづき奴国のあったエリア、今回は吉武遺跡群を取り上げる。なお前記事の須玖岡本遺跡とは14.3kmほど西側に位置にある。次の流れで紹介していく。 ・吉武高木遺跡から見つかった三種の神器・吉武高木遺跡(よしたけたかぎいせき)・3号木棺墓・集団墓…

297.須玖岡本遺跡と多鈕細文鏡の鋳型が見つかった須玖ウタカタ遺跡~紀元前150年頃の奴国の技術~

今回は須玖岡本遺跡、須玖ウタカタ遺跡を取り上げる。次の流れで紹介していく。 ・須玖遺跡群(すぐいせきぐん)・須玖岡本遺跡(すぐおかもといせき)・須玖岡本遺跡・岡本地区の2016年の調査・須玖タカウタ遺跡 ■須玖遺跡群(すぐいせきぐん)所在は福岡県…

296.大分県の川部・高森古墳群

イザナギ、イザナミの出身地である大分県では古墳時代のはじまりにはどのようなものであっただろうか。そこで今回は古墳時代より前の時代から周溝墓などもみられる地域、川部・高森古墳群(かわべ・たかもりこふんぐん)を取り上げる。次の流れで紹介してい…

295.魏の正始元年(240年)の三角縁神獣鏡が見つかった山口、兵庫、群馬の古墳

前回、「実在しなかった」魏の景初四年(240年)の文字がみられる鏡を紹介した。今回は「実在した」正始元年(240年)の三角縁神獣鏡が見つかった山口、兵庫、群馬の3つの古墳を紹介する。次の流れで紹介していく。 ・山口県の竹島御家老屋敷古墳・兵庫県の森…

294.実在しない魏の景初四年(240年)の斜縁盤龍鏡が見つかった京都・広峯15号墳、宮崎県・持田古墳群

卑弥呼が魏に遣使を行ったとされる「239年」は魏の年号で「景初3年」とされる。その景初とは237年~239年まで用いられた年号であった。ところが景初四年(240年)という、実際は存在しなかった年号の鏡が京都、宮崎において見つかっている。次の流れで紹介し…

293.魏の景初三年・239年が紀年された三角縁神獣鏡と画文帯四神四獣鏡

今回は魏の景初三年・239年が紀年された三角縁神獣鏡と画文帯四神四獣鏡を取り上げる。前者は島根県の「神原神社古墳」、後者は大阪・「和泉黄金塚古墳」から発見されたものにあたる。また、島根の鏡の出土の周辺地域にまつわる古代の伝承などを取り上げ、ど…

292.魏の青龍三年・235年の方格規矩四神鏡が出土した京都・大田南5号墳と大阪・安満宮山古墳

前記事に続き、鏡を手掛かりとし古代を探る。卑弥呼が魏に遣使したとされている西暦239年よりも前の青龍三年・235年が紀年された鏡が2つの古墳から出土している。ひとつは京都の大田南5号墳、もうひとつは大阪・安満宮山古墳である。特に今回は大田南5号墳の…