2023-01-01から1年間の記事一覧
日本で最も古い「前方後円墳」は箸墓古墳であると認識されているが、実は箸墓古墳以外にも古い前方後円墳が存在していたことがわかってきている。前記事では沼津市の「高尾山古墳」を取り上げた。ここでは千葉県木更津市の「高部30号」と「32号墳」を取り上…
日本で最も古い「前方後円墳」は箸墓古墳であると認識されているが、実は箸墓古墳以外にも古い前方後円墳が存在していたことがわかってきている。ここでは沼津市の「高尾山古墳」を取り上げる。次の流れで紹介していく。・沼津市の高尾山古墳・高尾山古墳か…
福岡県の糸島市の平原遺跡(ひらばるいせき)において3種の神器の起源とも考えられる鏡、勾玉、太刀が出土されている。糸島市に位置していた伊都国は歴史的にも古く大陸との接点ともなった地域である。今回はこの平原遺跡(ひらばるいせき)を取り上げる。…
古代の道路とはなにか。また日本書紀が記す四道将軍とはなにかを紹介する。次の流れで紹介していく。 ・駅路(えきろ)・東山道(とうさんどう/とうせんどう)・東山道武蔵路(とうさんどうむさしみち)・駅使(えきし)・日本書紀における四道将軍・北陸の…
1971年に韓国の宋山里古墳群から墓誌が出土した。これより百済の第25代王・武寧王の名前と没年によりその時代が特定された。また様々なことが裏付けされた。例えば日本書紀における雄略期の年代などである。次の流れで紹介していく。 ・宋山里古墳群・武寧王…
雄略天皇の妻探しの際に登場した根使主(ねのおみ)。この根使主が昆支王(こんきおう)ではないかとする説がある。次の流れで紹介していく。・根使主(ねのおみ)・昆支王(こんきおう)・昆支王が埋葬された可能性のある古墳・まとめ ■根使主(ねのおみ)…
今回はシリーズ第29弾、雄略天皇・18回目(雄略紀の最終回)を紹介する。雄略が病に伏し崩御する。雄略の遺言や皇太子(清寧天皇)が継ぐことの正当性が星川皇子との対比を通じて描かれる。次の流れで紹介していく。・病気から賞罰支度を皇太子に委ねる・雄…
今回はシリーズ第28弾、雄略天皇・17回目を紹介する。のちの清寧天皇となる白髪の皇子が皇太子となったこと、浦島太郎の元となっている浦嶋子の話、百済の東城王の即位の経緯などが登場。次の流れで紹介していく。・白髪の皇子が皇太子となる・瑞江浦嶋子(…
今回はシリーズ第27弾、雄略天皇・16回目を紹介する。475年の百済の漢城の陥落、そして任那国の久麻那利(熊津)を百済に賜った出来事を取り上げる。次の流れで紹介していく。 ・475年、高句麗によって百済の漢城が陥落する・任那国の久麻那利を百済国に賜る…
今回はシリーズ第26弾、雄略天皇・15回目を紹介する。食器を製作する贄土師部(にへのはじべ)の誕生、伊勢の朝日郎(あさけのいらつこ)との戦いなどが描かれている。次の流れで紹介していく。 ・漢部の管理者、伴造(とものみやつこ)の制定・食器を製作す…
今回はシリーズ第25弾、雄略天皇・14回目を紹介する。秦造酒、太秦の由来が登場する回。次の流れで紹介していく。 目次・秦造酒(はだのみやつこさけ)・禹豆麻佐(うつまさ)の由来・国県(くにあがた)に桑を植えさせる ■秦造酒(はだのみやつこさけ)即位…
今回はシリーズ第24弾、雄略天皇・13回目を紹介する。玉縵(たまかづら)が再び登場する。そして大草香皇子の疑いが晴れる。これにより大草香皇子の忠臣であった難波吉士日香々の子孫が大草香皇子の名にちなんで大草香部吉士となる。次の流れで紹介していく…
今回はシリーズ第23弾、雄略天皇・12回目を紹介する。「韋那部真根」を惑わす采女の相撲、そしてその真根を救った仲間の巧みたちのエピソード回。次の流れで紹介していく。 ・木工の韋那部真根・采女の相撲・同伴巧者(あいたくみ)の嘆き・甲斐の黒駒(かい…
今回はシリーズ第22弾、雄略天皇・11回目を紹介する。山辺小嶋子と歯田根命、人文石小麻呂となった白い狗(いぬ)を紹介。次の流れで紹介していく。 ・山辺小嶋子(やまべのこしまこ)と歯田根命(はたねのみこと)・人文石小麻呂となった白い狗・まとめ・考…
今回はシリーズ第21弾、雄略天皇・10回目を紹介する。闘鶏御田と猪名部御田、そして秦酒公が読んだ琴の声を紹介。これから鶏御田と猪名部御田の名前のヒミツを紹介する。次の流れで紹介していく。 ・呉(宋)への遣使・闘鶏御田と猪名部御田・まとめ・考察~…
今回はシリーズ第20弾、雄略天皇・9回目を紹介する。即位10年9月~即位11年10月の出来事を取り上げる。次の流れで紹介していく。 ・呉国からのガチョウの献上と養鳥人・養鳥人によるガチョウの安置・川瀬舎人の設置・呉国の貴信と子孫の琴彈壃手屋形麻呂(こ…
今回はシリーズ第19弾、雄略天皇・8回目を紹介する。誉田陵の赤馬伝説を取り上げる。次の流れで紹介していく。 赤馬伝説・田辺史伯孫・月夜の出来事・誉田陵にて赤駿にのった者との出会い・赤駿・驄馬(みだらのおうま)・驄馬と赤駿の交換・土馬になった赤…
今回はシリーズ第18弾、雄略天皇・7回目を紹介する。百済における紀大磐、蘇我韓子、小鹿火の出世争いが描かれる。また八咫鏡が大伴大連の元へ移動する。即位9年・夏の出来事。次の流れで紹介していく。 ・3大将・紀大磐、蘇我韓子、小鹿火の出世争い・采女…
今回はシリーズ第17弾、雄略天皇・6回目を紹介する。雄略の吉備との血縁を求める戦略、そして百済の職人工の獲得を紹介する。次の流れで紹介していく。※雄略7年の出来事 ・吉備上道臣田狭を任那の長官とする・新羅に入る吉備上道臣田狭・場をおさめる西漢才…
今回はシリーズ第16弾、雄略天皇・5回目を紹介する。宗像の神への神託と凡河内直香賜、新羅への新羅への4大将の派遣、紀小弓と吉備上道采女大海を紹介する。次の流れで紹介していく。・宗像の神への神託と凡河内直香賜(おおしこうちのあたいかたぶ)・新羅…
今回はシリーズ第15弾、雄略天皇・4回目を紹介する。好太王碑文を紹介しつつ、雄略の時代における渡来人との関係を示す。また特に即位8年の呉への遣使、新羅救援軍の編成を取り上げる。次の流れで紹介していく。 ・好太王碑文・好太王碑文の意義・朝鮮半島と…
古代の天皇の宮とされる伝説の地を紹介していく。これより土地とそれに紐づくエピソードを探していく。今回はシリーズ第14弾、雄略天皇・3回目を紹介する。昆支王の派遣や武寧王の出生を紹介する。次の流れで紹介していく。 ・雄略天皇の皇后と妃・百済の池…
古代の天皇の宮とされる伝説の地を紹介していく。これより土地とそれに紐づくエピソードを探していく。今回はシリーズ第13弾、雄略天皇(二)にて、雄略の市辺押磐皇子への嫉妬、古語のユダニツクを紹介する。次の流れで紹介していく。 ・雄略の市辺押磐皇子…
古代の天皇の宮とされる伝説の地を紹介していく。これより土地とそれに紐づくエピソードを探していく。今回はシリーズ第12弾、雄略天皇・大泊瀬幼武天皇(おおはつせわかたけるのみこと)を紹介する。次の流れで紹介していく。・第21代・雄略天皇:泊瀬朝倉…
古代の天皇の宮とされる伝説の地を紹介していく。これより土地とそれに紐づくエピソードを探していく。今回はシリーズ第11弾、安康天皇・後編として即位したのちの大泊瀬幼武尊を紹介する。次の流れで紹介していく。 ・大泊瀬幼武尊の妻探し・根使主の讒言(…
古代の天皇の宮とされる伝説の地を紹介していく。これより土地とそれに紐づくエピソードを探していく。今回はシリーズ第10弾、安康天皇・穴穂を紹介する。前編とし、下記の「穴穂皇子と木梨軽皇子の鉄と銅の争い」を紹介しつつ、安康天皇が即位するまでを取…
古代の天皇の宮とされる伝説の地を紹介していく。これより土地とそれに紐づくエピソードを探していく。今回はシリーズ第9弾、允恭天皇・男浅津間若子宿禰命(おあさづまわくごのすくねのみこと)を紹介する。次の流れで紹介していく。 ・第19代・允恭天皇:…
古代の天皇の宮とされる伝説の地を紹介していく。これより土地とそれに紐づくエピソードを探していく。今回はシリーズ第8弾、反正天皇・多遅比瑞歯別天皇を紹介する。次の流れで紹介していく。 ・第18代・反正天皇:丹比柴籬宮・出身地・反正の由来・諡号(…
古代の天皇の宮とされる伝説の地を紹介していく。これより土地とそれに紐づくエピソードを探していく。今回はシリーズ第7弾、履中天皇・大兄去来穂別尊を紹介する。 ・第17代・履中天皇:磐余・履中の血縁関係・黒媛をめぐる弟・住吉仲皇子との兄弟対決・即…
古代の天皇の宮とされる伝説の地を紹介していく。これより土地とそれに紐づくエピソードを探していく。 今回はシリーズ第6弾、仁徳天皇、そして古代の鳥にまつわる名前を紹介する。登場するのは 鷦鷯(さざき・ミソサザイ)、イカル、モズ、雌鳥、隼(ハヤブ…